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第8部~プロローグ~(その3)

さてお待たせいたしました!

前回は神サイドからのプロローグでしたが、今回は魔王サイドのプロローグをお送りしてまいります!

魔王はどう、行動するのか!?

さっそくですがどうぞ!

神が一人の少年を尖兵として、魔王「深淵の令嬢」を滅ぼす為に行動を始めた頃。
一人の剣士が深淵の国に訪れた。
『...法皇から使者ですってぇ...?』
ヒノが答える。
「は、はいぃ...。
 いかがしますかぁ?」
『...まぁ心底嫌だけど、会う事にするわぁ。
 通してぇ。』
「は、はいぃ...!」
ヒノの案内で護剣士が謁見の間に入ってくる。
「ありがとうございます。
 では、早速ですが我が主よりの親書を。」
『...挨拶もすっ飛ばして内容だけ伝えるのね...
 ま、良いわぁ。』
「もうしわけありません、主より『火急の』と言われておりますので。
 それに...恥ずかしながらこのような場は初めてでして...」
『正直で良いわねぇ。
 聞かせてもらおうかしらぁ、その内容とやらを。』
「ありがとうございます。
 内容ですが、
 『彼が再びお前を狙っている。私は何も出来ないし、何をやっても言い訳にしかならない。
  気をつけろ』
 ...主?
 これだけなのですか...?
 他に、伝える事があるのでは...?」
その内容を聞いて魔王の顔色が変わる。
『...。
 また、アイツが...。
 そう、そういう事ね...。』
「魔王殿?」
『なるほど...。
 うん、解ったわぁ。』
「あの...内容で良かったので...?」
『えぇ、大体の事は解るわぁ。
 貴方の主が....』
そこに伝令が謁見の間に飛び込んできた。
「た、大変です!
 至急ご報告をしたいことが!!」
話の途中で切られたが、魔王は何か感じる事があったのか伝令に発言を促す。
『...なぁに?
 手短に、ね?』
「ハッ!
 一つ!森林の国に謎の騎士団が攻め入ったとの事です!
 応戦されたドモス様が重症を負われたようです!」
栞がピクリと反応する。
『ドモスが重症...?
 あのコに重症負わせるなんて生半可じゃないわよ...?』
「ニート様も応戦されたそうですが...」
『負けたのねぇ。
 あのコは戦闘向けじゃないから、仕方がないわぁ。
 ...まだあるのね?』
「ハッ
 一つ!騎士の国が「光の国」を名乗る軍勢に奇襲されたとの事!
 かなり強い剣士が一人、そしてどうやらかなり高位の僧侶がついているようです!」
エレクトラとソフィアが目配せする。
『...行動が早いわねぇ...。
 この国と比較的に早い段階で友好関係を結んでいる国、そしてある程度の国力のある国を狙ったのねぇ...。
 貴方の主と相談する前に私への行動を進めていたのかしらねぇ?』
護剣士が答える。
「そのようですね...。
 次は、この国と考えられますが。」
『...その前に森林の国と騎士の国ねぇ...。
 クラッセ、栞は森林の国への増援よぉ。』
「了解した、魔王殿。」
「畏まりました、主様」
『ソフィア、エレクトラ。
 貴方達は騎士の国へ行って頂戴?』
「わかりましたわ。魔王様。」
「お姐様、その間この城はどうされますの?」
『ユニコとあとヒノとミニマもいるしねぇ。
 何とかなるわよぉ。』
「...解りました。
 出来る限り早く、戻ります。」
『フフッありがとう。
 さ、兵は神速を尊ぶわよぉ。
 すぐに行動して!』
指名された者たちが急ぎ足で城を後にする。
各所に指示を出しているヒノに声をかける魔王。
『ヒノ。』
「は、はひぃ!」
『城民に避難勧告を。
 今回は犠牲を出す場合が考えられるわぁ。』
「!?
 り、了解しました!」
『あと、ミニマと貴方は危なくなったら逃げなさぁい?
 ユニコはまず、負けることは無いから。』
「は、はひ!」
そして魔王は護剣士に礼を言う。
『ありがとう。
 貴方の主のおかげで最悪の出だしだけは避けられたわぁ。』
「いえ、私は主の命を受けただけですので。
 礼は主に言ってください。
 過去に我が主と貴方様の間に何があったのかは私は存じませぬが。」
魔王が纏う雰囲気が一瞬、冷気を帯びる。
しかし、すぐ元に戻った。
『...そうね。
 直接は私からは言えないから貴方から伝えてくれるかしら?
 "妹が感謝していた。"と、ね。』
「…!
 そういう事でしたか。
 事情も知らず失礼しました。
 必ず、我が主に伝えましょう。
 貴方様のお言葉を。」
『お願いするわぁ。』
足早に城を去る護剣士。

...話が加速的に動いていく。


さて、今回で導入部は終わりです!
今回は堕ストーリーが全く無かったですが、次回以降はバトル&堕ちを目指して頑張ってまいります!

次回以降も気長にお待ちくださいませ!
よろしくお願いします!

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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