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幻想図書館(第九幕・下)

さてさて、お待たせしました!
第9章・下巻です!

人間を辞め女淫魔となった女騎士。
そのストーリーはどういう結末だったのでしょうか?

ではどうぞ!



最後の下巻。
『...最後の一冊はどんな内容なのかしら?
 フフッ』
館長である少女が最後の一冊に手を伸ばす。
『...?
 何か、嫌な気配ね...?
 まぁ、いいかしら。』


私はご主人様のおかげで目覚めた。
そして、魂の命ずるまま自由に過ごした。
数多の町・城を思うがままに遊び、国を傾かせ、滅ぼしもした。
私を使い、ご主人様へ刃向かおうとしたあの国は真っ先に滅ぼした。
「クスクスクス...
 最後の時のヤツらの顔ったら無かったわね。」
今日もとある宗教国家を滅ぼした。
戒律がなんだと色々鬱陶しい事を行っていたが、「魅了」の法術を使えばあっけないものだった。
ヤツらがあの国の連中と同じ事を言うので思い出してしまった。
「やはり、ニンゲンなんてクズばかりか。
 何が神の教えだ。」
思い出し、不快感が私の中に立ち上る。
「こんな所で時間をとられてもしょうがないわ。
 ご主人様の所に戻ろう。」
国を焼き払おうとした時のことだ。
「あらあら...。
 また派手に暴れちゃって。」
突然声がかけられる。
「何!?
 誰なのぉ!?
 (この城のニンゲン全てから精気を捕ったはずなのに!?)」
尼僧の姿をした女が姿を現す。
「私が誰かなんてどうでもいいんじゃないかしら?
 しかし、貴方も暴れたものねぇ。
 どれだけの町、国を滅ぼしたのやら。」
コツッコツッと靴の音を響かせて近寄ってくる。
言いようの無い迫力をこの女から感じる。
「何...。
 オマエ...。
 普通のニンゲンじゃない...?」
「言ったでしょ?
 私が誰かなんてどうでもいい問題だと。
 ましてや私が人間かどうかだなんて。」
「...。
 (嫌な気配のヤツだ...。)」
「ま、無駄話はこのあたりで止めましょ?
 私も時間が勿体無いのよ。
 用件は...解るわね?」
「何よ...?」
「あまりにおイタが過ぎたのよね、貴方は。
 魔族と人間の関係をこれ以上ややこしくしたくないのよ。
 悪いけど...殺すわ。」
「何よ!
 私は淫魔。
 好きなように生きるの。
 ご主人様もそれで良いと仰ってくれてるわ。」
「淫魔だろうがなんだろうが今は困るって言ってるのよ。
 お姐様が眠りにつかれた今、下らないいざこざは避けたいのよね。」
「そんなの関係ないわ!
 何故私がご主人様からならまだしも、よく解らない相手から指図されなきゃいけないの?」
「はぁ...。
 もう良いわ、貴方は死になさい。」
「何よ偉そうに。
 私は私の好きにやるわ!」
飛び立とうとする女淫魔。
「逃げれると思ってるのかしら?
 私も舐められたものね。」
女淫魔の前に突如ドラゴンが現れる。
「何よ、これ!?
 やっぁ・・・」
瘴気のブレスを浴びて崩れ落ちる女淫魔。
「なに...これ...。」
ドラゴンゾンビを引きつれ歩み寄る女。
彼女はソフィア。
魔王「深淵の令嬢」の配下だ。
「ああそれと、貴方のご主人様?
 あの淫魔は今頃クラッセに殺されてるわ。
 良かったわね、大好きなご主人様と死ねて。」
汚物を見るような目で女淫魔を見るソフィア。
「そん...な...
 ご...主人...様ぁ...。」
「ああそういえば貴方、確か自分の仲間たちを喰ったのよね。
 ふふっ...」
「な...何よ...?」
「いえ?
 少し、懐かしくてね。
 ああ、そうだわ。
 貴方のお友達と再開させてあげるわ。」
「...?
 何を...言って...いるの?」
「ふふ...。
 そのままの意味よ。
 ケフの書よ。
 あの娘の元・仲間たちの魂をここへ。」
ソフィアが取り出したのは一冊の書物だった。
「何を...?」
ソフィアの呼びかけに応じ、淡くその書物が輝く。
同時に何処からか声が響く。
「副...長...」
「ぅぁ...
 副長ぉぉぉ...」
「何故...俺たちを...」
「助けて...下さいぃぃぃぃ...」
「何故...何故副長が俺を...。
 うぁぁぁぁぁぁッ」
女淫魔が慄く。
「...な...!?
 何...?」
「貴方のお友達よ。
 懐かしい顔ぶれでしょう?」
「そん...な...?
 彼らは...私が...私が...。」
「喰らったんでしょう?
 だから感動のご対面をさせてあげたのよ?
 最後だしね?
 ふふ...では、さよなら。」
死霊となった騎士たちが女淫魔に迫る。
「副長ぉぉぉぉ...」
「何故...何故俺たちをおぉぉぉぉぉぉ」
「俺たちの命を...返せ...返してくれよ...。」
怯える女淫魔。
「嫌...嫌ッ
 嫌ッ嫌ぁぁぁぁぁぁッ!!」
-ここで女淫魔の書は終わっている。


下巻を読み終えて館長が笑い出す。
『滑稽だわ!滑稽だわ!
 こ、こんな所まで彼女が出てくるなんてね!
 アハ、アハハハハハ!!』
『館長?
 どうされたので?』
部下であり執事である司書が姿を現す。
『ん?
 いいのよ。
 楽しかっただけよ。
 ウフ、ウフフフ...。』
執事の姿からメイドの姿へ変わり、司書が答える。
『かしこまりました、お嬢様。
 また何か御用でしたらお呼びくださいね?』
冷めた紅茶を飲んで一息をつく館長。
『(深淵の令嬢が眠りについた...?
  どういう事かしら...。)』
『(彼女は色々私のストーリーに関わってくるようだけど、それもストーリーの楽しみ方。
  何が彼女にあったのか調べる必要がありそうね...。)』

~下巻・了~

という事で上中下の3部構成でした。
如何でしたでしょうか?

今回で一旦幻想図書館から舞台はファンタジー編に戻ります。
次回からのファンタジー編で一旦魔王「深淵の令嬢」のストーリーは完結する予定です。

お楽しみいただけましたなら、幸いでございまする。

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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