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第7部~もう一つの兆し~

突如として「商業都市」より命を狙われる事になった魔王。
その背景に一体何が...?
と言うわけで「何故?」の部分への序章を今回お送りしていきたいと思います。
今回のストーリーは幻想図書館(第五幕)の直後の話になります。

では、どうぞ!



「ここは...図書館じゃないわね。」
この娘の記憶にある...ここはこの娘の故郷か。
「なるほど...ね。
 "アタシ"はあの男が好きだったのか。
 フフッフフフフ...」
宝石鉱山を持つこの町。
その自衛騎士団に所属する青年だ。

"ヴェラ"の姿を見た町の人から野次が飛んでくる。
「ねぇ、あれヴェラじゃない?
 生きてたんだぁ?」
「あんな容姿でよくデュベルさんに声をかけれるよな...。
 どういう神経してんだよ...。」
「ゴミクズみたいな石を集めてるゴミ女なのにね...!」
「おいおい、ゴミクズに失礼だろ。
 ハハハハッ」
野次を無視して目当ての青年、デュベルの元まで向かうアタシ。
どう声をかけようかと考えていたが、相手から声が掛かってくる。
「ヴェラさん!
 何処へ行ってたんだい!?
 姿が見えないから心配してたんだよ!」
「え...ぇぇ...。
 (何?
  この反応は?)」
「病気だったのかい?
 もう、大丈夫?」
「え...えぇ、大丈夫です...。
 ありがとうございます...。
 だけどデュベルさん、私と話してたりすると、変な噂が立ちます...よ?」
半ばデュベルのテンションの高さに気おされながらも返答する。
「私は、皆に何と言われようと、ただ石を愛する君の姿が好きだった。
 って何か変な言い方かもだね。
 だけど、暫く姿が見えないから...本当に心配してたんだよ。」
「!」
"アタシ"の中であの娘の魂が暴れる。
「(そんな...何故今更そんな事を言うの!?
  私は貴方を手に入れたくて...石の魔力を欲したのに!!)」
「(アハハッハハハハハハハハッ
  良かったじゃないか、実は相思相愛だったんだな!
  ハハハハハハハハハッ
  だけど、お前はアタシに頼った。
  大丈夫だ、安心しな。
  彼はちゃんと"アタシ"のモノにしてやるさ!
  ハハハハハハハハ!!)」
「(や、やめて!
  それだけは、やめてぇぇぇぇぇ!!)」
「(駄ァ目ェだね!!
  アタシとお前が契約した時の約束事項だからね!
  "お前が欲しがっていた者を与える"というのは!)」
「(うぁ、ぁぁぁあああああああああああっぁぁぁぁぁぁ!!)」
娘の魂が全てを否定し、自閉する。
「フフ...フフフフフ...。」
「?
 どうしたんだい?」
「いえ、何も。
 デュベルさん...ありがとう。
 嬉しい。
 だから...アタシのモノになって...?」
魔力が滲み出す。
その気配を感じてデュベルが恐れるかのように後ずさる。
「君は...誰だ!?
 ヴェラさん...じゃないッ」
「アハ...アハハハハハハッ
 いいえぇ?
 アタシはヴェラ=ロナよぉ?
 中身が同じとまではいわないけどねぇ?」
「ッ
 このッ魔物め!!」
切りかかってくるデュベル。
「アハハッ
 怖い怖い。」
軽々と避けるヴェラ。
「クッ...
 魔物め...ッ」
「魔物ではないわよ?
 フフッフフフフフ....」
一つの魔石を取り出し、デュベルに語りかける。
「フフフ...
 この娘がずっと抱えていた負の感情をこの宝石に込めてみたわ。
 さぁ、どうぞ?」
魔石がデュベルに幻を見せる。
町の人たちから苛められるヴェラ。
デュベルに片思いしている事が皆に知られ、更に苛めが加速する。
苛められる中で苦しみぬくヴェラ。
ヴェラが苦しむ様を、デュベルに延々と見せ付ける。
ヴェラの中で鬱積していった負の感情がデュベルに襲い掛かる。
「う、うああああああああああああああああああああッ!?」
「アハ、アハハハハハッ
 どうかしら?
 あなたへの狂った感情を受け取りなさい。
 アハハハハハハハッ」
幻の中でヴェラは変わっていく。
間違ったほうへの魅力へ惹かれるヴェラ。
デュベルへの思いが、黒く、黒く蓄積されていく。
「そん...な...。
 私が気付いてなかったばかりに...。
 ヴェラさんが...。
 う...ああああああああッ」
"宝石商"の中でヴェラの心が 揺れる。
「(もう、やめて!
  これ以上は...見たくない!)」
「(じゃあどうすればいいのかしら?
  アタシにどうして欲しいの?
  フフッフフフフ。)」
壊れかけたヴェラは答える。
「(私にはデュベルさんのあの"心"だけがあれば...いい。
  ずっとあの人の"心"と一緒にいるの。
  だから、"心"を...頂戴?
  他は貴方にあげる。)」
「(アタシの"器"に選ばれるだけあって、狂ってるわね。
  だけど、それこそ"器"よ。
  フフフ...。)」
「解ったわ。
 貴方の心を、頂戴?
 そうすれば、私の中のヴェラちゃんと一緒の魔石に取り込んであげるから。」
「...。
 彼女への償いになるなら...そうしてくれ。」
その返答を聞いて宝石商は冷めた返答をする。
「(ッ
  偽善者め...。)
 そうさせてもらうわ。
 -石よ、心を喰らえ。」
「ぅッあああああああああああああああああああああああッ」
魔石にデュベルの"心"を取り込む
「"心"はヴェラちゃんと共にしてあげるわ。
 ただし、肉体は私のモノにさせてもらうわよ?
 フフッフフフフフフ...。」
デュベルの"心"を取り込んだ魔石が淡く光る。
「さぁ、いらっしゃい...。」
魔石を一息に飲み込む。
"宝石商"の中でヴェラの心が反応する。
そして、取り込んだ魔石と溶け、静かになる。
「フフッフフフフフ!!
 さぁ、貴方の望みどおりになったわよ?
 これでこの身体、頂戴するわね。
 フフッフフフフフフフ...。」
"心"を取り込まれたデュベルを一瞥し、命令する。
「さぁ、いこうかしら。
 次はどうしましょうかしら。
 フフフッ」
デュベルが答える。
「解った...。
 私は、貴方に従うだけだ。」
そうして二人は宝石鉱山の町から姿を消した。
ある日、商人ギルドの本部が「深淵の国」に移籍した事をぼやく商人とであった事で物語が進む。
「なんだってんだよ...。
 ギルド本部が移籍して、本店だけが残ってるって意味わかんねぇよ...。
 本部まで行かなきゃなんねぇじゃねえかよ...。
 「深淵の国」にあるんなら最初っから言っておけよ...。
 二日前に俺は居たんだぜ。。。?
 ったくよぉ...。」
その話を聞いてヴェラは"幻想図書館"司書の愚痴を思い出す。
「司書の言っていた..."深淵"が統治してる国の事かしら?
 面白そうね。
 デュベル、彼が言ってた本店へ向かいましょう?
 司書には恩返しもしないとね。
 フフッフフフフ...。」
「ああ、解った。」

二人は「商人ギルド直轄店・本店」へ向かう。

~もう一つの序章・了~

と言うわけで幻想図書館で出てきた宝石商がここで登場です!
彼女が欲しかった者、というのが今回でてきたデュベル君です。
さてさて、ここからどうやって「深淵の国」に絡むのか!?

しかし...内容的には幻想図書館続編でも良かったかも(汗

では、次回もご期待くださいませ!

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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