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幻想図書館(第三幕)

さて、幻想図書館のシリーズですが...
正直構成が難しくてそろそろ断念しそうですorz

さて、今回は第二幕にも関係した人のお話です。
ここは...何処だろう。
私はどこか狭い部屋に閉じ込められていたはずなんだけど...。

ある日、いつものように教会で聖歌の練習をしていた時に突然、僧兵の人に囲まれた。
僧兵の人が言うには、「兄様が教会を裏切って悪魔と契約していた」ので、一族を捕らえる事になったらしい。
そして私は暗く狭い部屋に閉じ込められた。
常日頃から教会の教えを説き、正しい行いをしてきた兄様がそんな事は無い、と皆が言っても大臣の命令には逆らえないらしい。
じゃあ、兄様の今までの行動はなんだったの?
教会を信じ、行動してきた兄様より、大臣の命令のが強いの?
色々な疑問が浮かんでは消え、を繰り返したが答えは帰ってこなかった。
ある日外からの声でお父様とお母様が処刑された事を知った。
そして兄様は逃亡したと聞いた。
この狭い部屋には毎日、色々な大人がやってきて私に悪魔との関係や難しい事を聞いてくる。
知らない事を聞かれて「知らない」と答えると打たれた。
私は悪魔なんて知らない。
私は日々、聖歌隊の一員として聖歌の訓練をしていただけ。
なのに大人たちは私に「悪魔との関係があったか」と聞いてくる。
ある日、「大臣の息子」という人がこの部屋に入ってきた。
その人も私に悪魔との関係を聞いてきた。
もう、うんざりしていた私は
「あなたたち大人が悪魔そのものに感じてます。
 日々、悪魔に質問攻めにあっている気分です。」
と答えた。
引きつった笑いをしたその男に首を絞められたのは覚えているが...その後どうやってこの場所に来たのかが解らない。
ここは見渡す限り本棚。
端が見えない。ずっと先まで本棚が続いている。
一体、何処なんだろう。
その時声が響いてきた。
『こっちへいらっしゃぁい。
 貴方の絶望が、私を呼んだのよぉ?』
「...何、この声...。
 頭の中に直接...聞こえる。」
『フフフ...。
 どう聞こえたっていいじゃあなぁい。
 さ、こっちよぉ。』
声のする方向(?)に向かい、私は本棚の間を通り抜けて進む。
『そうそう、こっちよぉ。
 クスクスクス...。』
暫く声のする方向へ歩いていくと、かなり向こうに何か本棚以外の何かが見えた。
「何...あれ...?」
近づいて見ると鎖で柱に縛られた巻物だった。
『ウフフ...。
 私はその中にいるわぁ。
 さぁ、手を伸ばして、鎖に触れなさぁい。』
その時になって私は怖くなった。
鎖で縛られた巻物から声がするなんて、どう考えてもおかしい。
『あらあらぁ。
 どうしたのかしらぁ?』
「あ..あなたは何者ですか...?
 私を呼んだのは...何故ですか?
 それに...ここは何処!?」
『質問の多いコねぇ...。
 ま、良いわ。
 私の"器"だし知っててもらわないとねぇ。
 まずここねぇ。
 ここは"幻想図書館"と呼ばれる場所よぉ。
 悩みを持つ者のみが訪れる事が出来る、あらゆる"書"が集まる図書館よぉ。』
「幻想...図書館...?」
『そして次にあなたを呼んだ理由、ねぇ...。
 最初に言った通り、あなたの絶望が私を呼んだのよぉ?
 呼ばれたのが私なのよぉ。』
「...ぇ?
 私が...呼んだ?」
『両親が殺され、そして信頼してた兄に逃げられたのねぇ?
 そしてその後、あなたは首を絞め殺されたのよぉ。
 兄に棄てられ、家族は処刑。
 そして敵の息子に首を絞め殺されたあなたのその無念が、私を呼んだのよぉ?』
「私が...絞め殺され...た?」
首の辺りを慌てて触る。
『そうよぉ?
 そして今貴方が生きているのは私の魂を分け与えてるからよぉ。』
「そん...な...。
 兄様...。」
『だぁかぁらぁ、その兄様はあなたを棄てたんでしょお?
 今のあなたはもう一人の私なのよぉ?
 はやく鎖にふれなさぁい?』
「う...嘘...。」
体が勝手に柱の方に向かう。
「あ...あなたは...何...なの...?」
『私?
 私はあなた達の言う所の"神"よぉ。
 三柱神、知ってるでしょぉ?』
「光皇、法王、闇姫...?」
『そぅよぉ。
 今は主神、光皇の教えが広まってるわよねぇ。』
「そして法王は...法王の国だけを統治している...。
 だけど、闇姫は堕落して神でなくなったはず!」
『堕落して"深淵"になったと一般では言われてるようねぇ。
 だけど違うわぁ。
 私は光皇に騙されてその力の大半を奪われた上、ここに封印されたのよぉ。』
柱の少し手前で体が止まる。
「どうして...私なんですか?
 私なんかが,,,?」
『ウフフ...。
 一つはあなたの潜在能力の高さ、よぉ。
 私の魂を受け入れても壊れないその肉体。
 次に、若くて美しい事ねぇ。
 封印される前の私を見るようねぇ。
 最後はあなたの絶望の強さ、よぉ。
 あなたの魂からの叫び、それが私に届いたのよぉ。』
「そう...でしたか。
 解り...ました。」
『あら、諦めが良いのねぇ?』
「私はあなたに生かされているのですよね。
 仮に私がどう言ったところで生かすも殺すもあなた次第。
 悪あがきは、しません。」
鎖に手を伸ばす。
「質問なのですが...。」
『ん?
 なぁにぃ?』
「この後はどうなるのでしょうか?」
『私の"器"となった者なんていないから解らないわぁ。
 ま、なるようになるんじゃあなぁい?』
「解りました...。
 もし、私の意志が全て消えるようならば一つお願いがあります。」
『なぁに?
 保障は出来ないけど、聞いてはおくわぁ。』
「私が元いた国を...滅ぼしてください。」
『...解ったわぁ。
 それだけで、いいのぉ?』
「はい。
 それだけで、結構です。
 では、鎖に触れますね?」
鎖に触れた瞬間、何か大きな存在が私に入ってくるのを感じた。
「うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?』
『...ハァ...ハァ...。
 "器"の変更は初めてだったけど...なるほど...こうなるのねぇ...。
 そして、"私"はこんな目に会ってたのねぇ...。
 そうねぇ...滅ぼしてあげるわぁ。
 "私"の意思としてねぇ...』
次元の扉を開いて"私"の国へ移動する。
あえて、王城に扉を繋げた。
『クスクスクス...。
 皆様ごきげんよう...。』
"私"の顔に覚えのある人間たちが驚いている。
「き、貴様はソナス!?
 そんな...貴様は処刑されたと聞いておるぞ!?」
玉座に座った男が驚いている。
「そそそそそそんな...。
 貴様は死んだはずだ死んだはずだ死んだはずだッ!!」
大臣が恐怖に引きつった顔をしている。
『クスクスクス...。
 あらあらぁ?
 私が生きているのがそれほど不思議かしらぁ?
 でも、大丈夫よぉ?
 今の私は"深淵"。
 人間ではないのよぉ。』
王がたじろぎながら聞いてくる。
「に、人間ではないだと!?
 な、ならば一体なんだと言うのだ!?」
『説明するのも面倒だわぁ。
 私は、この国を地上から抹消する為に着ただけ。
 あとは、貴方たちの反応を見たかっただけよぉ。』
「な、なななな何を言っておる!
 えええ衛兵!
 こ、この娘を捕らえろ!!」
『大臣、貴様だけはただでは殺さぬ...。
 我が器が受けし苦しみ、貴様も受けるが良い。
 まずは貴様に加担したこの国だ。
 -闇への供物』
この国そのものが闇に包まれた。
生きとし生けるもの全てが無慈悲に闇に喰われていった。
凄絶な叫びを聞きながら"深淵"は大臣に告げる。
『面白い事を考えたわぁ...。
 貴方には永遠の命をあげる。
 どんな事があっても死ねない、素敵な身体よぉ?
 クスクスクス...。』
「不死の身体...だと?」
『そうよぉ?
 何をされようとも、どんな事があっても死なない身体。
 素敵でしょお?』
「な、何故わしに?」
『お馬鹿さんねぇ。
 永遠に死ぬほどの苦しみを与えるからじゃないのよぉ。
 ウフ...ウフフフフ....』
「ひぃあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁッ!?」
王城を滅ぼした。
途中、兄様がやってきたが所詮、一度私を棄てた男。
殺しはしなかったが闇の中へ封印させてもらった。

闇が全てを呑んだ後、私はその国を去った。

これが、歴史上始めて記された「深淵の令嬢」の存在だ。
その後数百年に渡り、各地を転々としていたがどうやら今は一つの国に収まっている様子。
彼女が滅んだとき、また再び図書館にその存在は戻ってくるのだろう。

~了~

第三幕、いかがでしたでしょうか?

実は、第二幕に出てきた妹さんが実は、魔王様(ソナス)の前身だったのです。
いずれ、魔王様誕生の話を書くつもりではありましたが、都合よく書けたかな?と思ってます。

そろそろ第六部も始動しますので、ファンタジー編もお楽しみにしていただけたらと存じます!
では、また~。


-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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