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第5部、姫騎士と堕姫

さてさて、前回が第5部導入部。
なんとエレクトラの妹、ステラが登場です。

さて、彼女がどのようになるか?
お楽しみくださいませ!

では、どうぞ!



馬に加速法術を施し、まさに矢の如く「深淵の国」を通過する姫騎士・ステラ。
騎士長・騎士1騎士2も追いかけるが追いつく事が出来ないでそのままなし崩し的に「深淵の国」にやってきた。
王都(旧・貿易都市)の門前で馬を下りる。
今日は当番で守衛部隊を率いていたヒノがステラに気付き、声をかける。
「深淵の国・王都へようこそぉ!
 本日はどのような御用で王都へお越しですかぁ?」
「…ではない。」
「へ?
 な、何でしょう?」
「ここはッ
 「深淵の国・王都」などではないッ!!
 「聖王国・貿易都市」だッ!!」
「え…えぇっとぉ...。
 聖王国はぁ、もう滅んでいますよぉ?
 私たちの魔王様ぁがこの国を統治なされてますぅ。」
「ッ
 「聖王国」は、滅んでなどないッ!!」
その時騎士長たちが追いついた。
「姫騎士ッ
 待つんだ!」
しかしステラはもう止まらなかった。
「私はッ
 聖王国末姫・ステラ=J=エムラボスだ!
 ここにエレクトラ姉様がいると聞いた!」
「エレクトラ様ですかぁ?
 確かに、いらっしゃいますけどぉ。
 今は魔王様ぁと会議をされてますよぉ?」
「ッ
 魔王と...だって...!?
 姉様...。
 姉様は聖王国を捨てられたのかッ!?」
「ぁ...あのぉ...?」
チャキリ...
一瞬で剣を抜き、ヒノの眼前にその切っ先を突きつけるステラ。
「ヒァッ!?」
「...今すぐ...エレクトラ姉様を呼んでくるんだ。
 私から向かってもいいのだが、民に迷惑がかかる。
 さぁ...早くッ!!」
「は、はぃぃぃぃ!!」

魔王・エレクトラ・ソフィアで現在、「深淵の国」の日々の業務をこなしている。
そろそろ本日のお茶の時間...といった時に執務室にヒノが駆け込んでくる。
「お、恐れ入りますぅ!
 敵襲です!」
『敵襲ぅ?
 どこの軍よぉ?』
「い、いえ(あわわ)
 軍でなく一人ですッ!」
『一騎打ちの申し出かしらぁ?
 そうねぇミニマの修行の成果を見せてもらおうかしらぁ。』
「そ、それが...エレクトラ様を名指しでして...。」
『?
 聖王国の生き残りかしらぁ?』
「あ、そういえばそんな事を言っていた様な…。
 すいません...。」
「別に誤らなくてもいいわ、ヒノ。
 魔王様、私を指名しているのなら私が出ても宜しいでしょうか?」
田舎出身のヒノはエレクトラの名前は聞いたことがあっても顔を見た事が無く、
初めてエレクトラと会った時に感動で気絶した前科がある。
田舎だと王族の名前は知っていても顔がわからない等よくある事なのだ。
『良いわぁ。
 判断も、エレクトラに任せるわぁ。』
「ありがとうございます、魔王様。
 では、行ってまいりますね。」
「あ、思い出しましたぁ。
 たしか、ステラさん、だったと思いますぅ。」
「!?
 ヒノ、その者は確かに「ステラ」と名乗ったのね?」
「はい、間違いありませんですぅ!」
「解ったわ。
 ...あの子が、来たのね...。」
「エレクトラ様ぁ?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
王都の前で待つステラ(+騎士3名)。
騎士長がため息混じりにステラに言う。
「しかし、ストレートに言ったもんだな。
 もし、向こうが我々を殺すつもりだったらどうするんだ?」
「ッ
 すまない...。
 しかし、姉様がそんな事をする事はないさ。」
「今や敵なんだぞ?
 そんな事わからないさ。」
「そ、そんな事ない!
 私の姉様は-。」
ちょうどエレクトラが現れる。
「お待たせしたようね。」
「ね、姉様っ!!
 私です、ステラです!」
「え、エレクトラ姫...。」
「解っているわ、ステラ。
 凛々しくなったわね。
 それに君は、、、そう、騎士長になったのね。
 立派に、なったわ。」
「姉様...。」
「エレクトラ姫...、光栄です。」
「それで、貴方たちはこの国「深淵の国」にどういった用なの?」
「姉様ッ!!
 この国は、「聖王国」です!
 「深淵の国」などではありません!」
「違うわ。
 今のこの国は魔王様が統治する「深淵の国」。
 「聖王国」は滅んだのよ。
 私は「深淵の国」を発展させるため、助力しているのよ。」
「な、何故ですか姉様!?
 悪しき魔族の統治に任せるのですか!?」
「ステラ、貴方は魔族の何を知っているの?
 彼らも人と何ら変わらないのです。」
「そんなッ
 そんな事信じられません!」
「貴方は「騎士の国」からの道中、何を見ていたの?
 この国が「聖王国」統治時代からどれほど良くなっているかを。
 国とは、国民の為にあるのではないの?
 断じて、国王・貴族が領民を虐げる為ではないわ。」
「ッ
 で、でも!
 全ての国民が魔王の統治を良しとしないでしょうッ!?」
「貴方、何を言っているのかしら。
 なら全ての国民が聖王が統治しているのを良しとしているの?
 大多数の国民が良しとすれば残りの少数とはすり合わせて最善を探ればいい。
 現に今この国は「聖王国」統治時代より安定しているし、人口も増えているの。
 自分で考えて、判断なさい。
 ステラ、もう一度聞くわ。
 貴方はこの国にどういった用で来たの?」
「わ、私は「聖王国」を悪しき魔王から取り戻して...。」
「それは貴方の意思かしら?」
「そ、それは...ちちう...いえ、聖王陛下から...。」
「貴方の考えを言いなさい。
 貴方は この国に どういった用で 来たの?」
ステラを冷たく見据えるエレクトラ。
「ッ!」
騎士長がステラに言葉をかける。
「姫騎士、エレクトラ姫が仰る事ももっともだ。
 国は国民の為、俺たちも道すがらこの国を見てきたがとても虐げられてるとは思えない。
 良い、国なんだろう。」
エレクトラが一言注釈を入れる。
「私はもう、姫ではないわ。
 好きに呼んでもらっても良いのよ?
 昔のように「お姉ちゃん」でもね。
 クスクスクス。」
騎士長は赤面して返答する。
「や、流石にもう「お姉ちゃん」は言えませんよ。
 ハハッ。
 しかし、以前お会いした時より活き活きとされてますね。」
「フフッ
 ありがとう。」
ステラが騎士長とエレクトラのやり取りを見ながら呟く。
「...だって、姉様を...。」
エレクトラがその呟きを聞く。
「どうしたのかしら、ステラ?」
「私だって...姉様を思って...。
 私だって、父上の命令なんて関係ないッ
 姉様がッ姉様が心配で来たんだ!
 それなのにッ姉様はッ姉様はッ!!」
「…ステラ?」
「お、おい...姫騎士?」
「もういいッ!!
 私がッ魔王を倒してッ
 そして姉様を取り戻す!!
 この国なんて関係ない!!」
「貴方の本音はそれなのね。
 私を思っての事で嬉しいのだけど、私はこの国をもっと良くしたい。
 魔王様の統治がこの国を良くする最短の事だと思ってるの。
 だから、その邪魔はさせないわ。」
「姉様...。
 私は...姉様の騎士となるべく今まで頑張ってきたのです。
 聖姫・エレクトラに使える騎士としてッ!」
「...優しい子ね。貴方は。
 だけど、もう少し視野を広げて、世界を見てらっしゃい。
 -光輪縛。」
「なっ!?
 姉様ッ!!」
光の輪がステラを捕らえる。
「今の貴方では何もかもが半端。
 出直してらっしゃい。
 -光翼の門。」
「姉様ぁぁぁぁぁぁッ!?」
法術で現れた門が閉じる。
「...エレクトラ姉ちゃん...。
 いや、エレクトラ様ッ!?
 ステラは!?
 姫騎士はどこへ!?」
「ん?
 一足先に「騎士の国」に送り返しておいたわ。
 どうせあの男とその取り巻きの事でしょう。
 「騎士の国」でもご迷惑をおかけしてるに違いないわ。」
「...よくご存知で...。」
「そろそろ内政も落ち着いてきた事だし、年を改めてご挨拶に伺うわ。
 国王様にはそう伝えておいて下さる?」
「は、はぁ...。
 (どんな...話をするんだ?)」
『見てたわぁ、エレクトラ。
 あの子、貴方の妹なのねぇ。
 貴方と同じ、魂の輝きを感じるわぁ...。』
「あら、魔王様。」
「ま、魔王ッ!?」
騎士長が驚く。
どう見ても少女のような外観だからだ。
『フフッ
 あの子をわざと転移したわねぇ?
 どうしてかしらぁ?』
その口調は咎めるでもなく、純粋に質問をしていた。
「えぇ、あの子の力。
 必ずこの国に役立ちます。
 しかし、まだまだ子供。
 自分の意思でもって向かってきたときは改めて相手をしてあげます。」
『フフッ
 なるほどぉ。
 それと、「騎士の国」の騎士たちねぇ?』
騎士長たちは圧倒的な力を魔王から感じ、跪く。
「は、ハッ。」
『先にエレクトラからもあったように、年を改めて貴国へとご挨拶に伺わせて貰うわ。
 先に親書を。
 これよぉ。』
「は、承ります。」
『さて、貴方たちもお帰りなさぁい。
 -転移術。』
「ハッ。」
転移術を使用して自国に戻る騎士たち。
転移術の門が閉じた後魔王が話しかける。
『エレクトラ?
 どうしたいのかしらぁ?』
「魔王様。
 私はあの子も私たちの側に欲しいのです。
 あの子は...唯一心を許せる家族でした。
 私のわがままですが、お許しください。」
『クスクスクス...
 いいのよぉ。
 貴方の働きに報いるのにその程度でいいのなら。
 それに私もあの子が居てくれるとうれしいわぁ。』
「手をつけちゃ、駄目ですよ?」
『フフッ
 どうかしらねぇ。
 けどエレクトラ、あの子の存在を黙ってたのは何故かしら?』
少し攻める口調になる魔王。
「あの子は、その実力から聖王に疎まれて「騎士の国」に出されていましたから...
 私も迂闊でした、あの男どもが逃げる先といえば「騎士の国」くらいしかありません。
 それに、あの子はあの男からの命令には逆らえないという事も...。」
『まぁ済んだ事だし、仕方がないわぁ。
 貴方の妹、ステラかしら...?
 あの子を迎える方法を考えましょお。』
「ありがとうございます、魔王様...。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方、エレクトラによって「騎士の国」に戻されたステラ。
その前には烈火の如く怒る聖王。
「なんたるザマだッ
 手も足も出ずに追い返されるとはな!
 「姫騎士」等と持て囃されておるだけではないのか!?」
「し、しかし聖王陛下、姉様が...エレクトラ姉様なのですよ?
 姉様相手に...剣など向けられません!
 それに、今あの国にいる民たちは...とても幸せそうでした。
 決して邪悪な魔族と決め付けるわけにもいきません。」
「貴様ッ!!
 民などは我らが庇護するから生きていけるのだッ!!
 我の統治の下人々は幸せだったのだ!!
 魔族の考えに犯された民などに惑わされおって!
 まだ貴様は子供なのだ!
 政治など知る必要は無い!!」
「...出すぎた事を申しました...。
 申し訳ございません。」
「しかし...聖王国を取り戻さねば我の居所が無くなってしまうな...。
 仕方あるまい、あの"力"を使うか。
 ステラ、ついて参れ。
 聖王家の正統後継者のみに引き継がれる場所へ参るぞ。」
「は...ははっ!」

~続く~

さてさて、二回連続で堕ちる過程がありませんが...
導入が長くなりすぎましたorz

次回が第5部の一番の盛り上がりどころ(だと思ってます)予定ですので、
それまで見捨てずにお願いいたします!

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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