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第3部、エピソード

さて前回でひと段落をしました、第3部。

今回はその後日談となります。

では、どうぞ~。



「私は...お姉ちゃんをこの手で殺してしまった...。
 町ももうない。
 どう...したら...。」
「ミニマ、と言いましたね。
 某に言えた義理ではないが、貴方は姉上の命を貰ったのだろう?
 なら、精一杯姉上の分まで生きるのが筋ではなかろうか?」
「…前向きですね...。
 私にはとても...真似できそうもない。」
「出来なければ死んでいくだけ。
 貴方はそうやって死んで、姉上の命も無駄にするの?」
「ッ
 無駄には出来ないッ
 出来ない...よぉ…。
 お姉ちゃん...。」
「行く所が無いのですね。
 そして貴方は今よりも強くなりたいのですね?
 その思いに偽りはありませんか?」
「…はい。
 私は、お姉ちゃんの分も生きて、そして強くならないといけないんです!」
「解りました。
 では、ミニマ。
 私と一緒に主様の下へ参りましょう。」
「は、はい!
 (どういう事?)」

転移符を使って深淵の王城に戻る。
エレクトラ、ソフィアが栞を迎え入れる。
「お帰り、栞。」
「栞ちゃん、お帰りなさい。」
少し照れながら栞が答える。
「ただいま、戻りました。
 エレクトラ殿、ソフィア殿。」
「栞ちゃん、強くなったわね。
 良い"力"を感じるわ。
 そしてその娘はどうしたの?」
「剣奴の町の唯一の生き残りです。
 色々事情があり、連れてきました。」
エレクトラが声をかける。
「その娘、魔族になってるわね。
 どうするつもりなの?」
「は、もし主様さえ良ろしければ、クラッセ殿に鍛えてもらい、
 警護部隊としてこの城に置いておきたく。」
「なるほど、ね。
 まぁ魔王様にお伺いしなさい。
 先ほどからお待ちよ。」
「ハッ。
 ミニマ、行こう。」
「は、はい...。」
ぺこり、と会釈をするミニマ。
ソフィアとエレクトラが話し合う。
「栞ちゃんったら可愛い娘連れてきて...。(じゅるり)」
「ソフィア、よだれ出てるわよ...。
 しかしミニマと言ったかしら。あの娘。
 良い素質を感じるわ。
 クラッセなら良い師となってくれるでしょう。」
「呼んだ?」
クラッセが音も無く現れる。
「!?
 心臓に悪いから気配を消して近づくの止めてって言ったでしょ!」
「ああ、すまない。
 栞殿が帰還してるのが見えてね。
 で、栞殿が私に用があるって?」
「ええ。
 栞が素質のありそうな娘を連れてきてたのよ。
 クラッセ、貴方の元で更に延ばしてあげて欲しいのよ。」
「良いよ。
 魔王殿を守れるくらい鍛え上げて見せよう。」
「フフッ
 話が早いから助かるわ。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王の執務室に入る栞。
『戻ってきたわねぇ。
 「剣奴の町」については調査隊から聞いてるわぁ。
 町の人たちの大半は逃げ切れてるみたいよぉ。
 逃げた人たちの為にユニコがてんやわんやよぉ。
 クスクス。』
ミニマが安堵のため息をつく。
『任務ご苦労様。
 そして、晴れて魔族になったのね。
 おめでとう。』
「こ、光栄です。
 主様...。」
『栞は実力もあるし、私の身の回りの世話をしてくれているしねぇ。
 これでもっと私が楽できるわぁ。
 それに、栞は私専属のパティシェだし、ねぇ。
 クスクスッ』
「は、はは。」
『で、その後ろの娘は何なのぉ?』
「ハッ
 この娘、件の魔族「ボザック」によって魔族化された「剣奴の町」の剣奴です。
 能力も高く、素質も感じた故に鍛えて警護部隊に、と思って連れてきました。」
『…ふむ。』
珍しく魔王ソナスの反応が冷ややかだ。
『娘。
 名前は何というのぉ?』
「は、はい!
 ミニマ、と申します!」
『貴方。
 家族をその手にかけたわねぇ?』
「主様ッ!?」
「は...はい。
 私は、たった一人のお姉ちゃんをこの手にかけました。
 そして、お姉ちゃんの命をとりこんで魔族になりました...。」
『それは、どうしてかしらぁ?
 なぜ貴方がお姉ちゃんを殺す事になったのかしら?』
ソナスが容赦なく言葉で攻める。
「それは...
 私がお姉ちゃんの指示に従わなかった結果です。
 私がちゃんと指示に従っていれば、敵に取り込まれる事も無かったからです!
 私の勝手な行動で、私はたった一人のお姉ちゃんを失うことになったのです!!」
『・・・宜しい。
 ミニマ、お前は自分の過ちをちゃんと認めている。
 過ちを理解しているお前は次は同じ失敗をしないだろう。』
「主様...。」
『ミニマよ。
 クラッセに師事し、成長しなさい。
 そしてお前の後についてくる者たちに同じ過ちを犯させぬように導きなさい。
 それをもってお前の姉への償いとする。
 この国で頑張りなさい。』
「は、はい!
 ありがとうございます!」
『さぁ、もう下がりなさぁい。
 クラッセへの依頼はエレクトラが済ませてるわぁ。』
「主様...。
 ありがとうございます。」
「し、失礼します!」

二人が去った執務室。
ソナスは傍らに声をかける。
『トイちゃん、良い妹じゃなぁい?』
「魔王様...不躾な申し出をお聞き届けいただき有難うございます。
 私の最後の願い、これで叶いました...。
 ありがとう...ございます。」
消えゆくトイ。
妹の最後を案じて霊体になってまで魔王に懇願に来たのだった。

深淵の国、また一人新たな仲間が加わった。

~第3部・了~

と、言うわけで第3部終了です。
トイを殺しちゃったんですが、おしたり個人としては生かしておきたかったキャラだったんですよねぇ...
ミニマは栞の部下で、メイド2号として。
トイはクラッセに師事して警護隊。と言うのが途中の構想にはありました。
・・・残念ながら初期構想通りトイには死んでもらいましたが(汗
ただ、最後の最後にこういった見せ場だけを残してみましたが如何だったでしょうか?

次は第4部。
まだ構想段階なもんで、アップまで間が空きますがご容赦を。
では、また。

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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