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黒炎vs影

さてさてッ
第3部も大詰め。とうとう栞が「剣奴の町」にやってきちゃいましたよ!

では続きをどうぞ!



影狼に睨まれ、ボザックはおいそれと動けない。
実際凶暴な影狼をここまで従えさせる者など聞いた事もない。
一説によると魔王でも下位ランクだと影狼の方が強いとまで言われているのだ。
ボザックは考えを巡らす。
「(…こんなバケモン相手にどうやる!?)」

その間にもミニマと栞の攻防は続く
果敢に攻めているのはミニマだが、明らかに栞が加減している。
「このぉッ
 -黒風刃!
 -黒炎刃!」
「筋は悪くないですね。
 ですが、まだまだ甘い。
 -影閃刃。」
「うぁッ
 ま、まだッ
 -黒風刃!」
「押し一辺倒の攻撃では程度が知れます。
 それに貴方の攻撃はあまりに規則的過ぎる。
 -影斬剣。」 
「ウアァッ!!
 な、ならばっ
 これならどう!?
 -黒炎刃。
 -陣林剣!」
「!
 黒炎刃で陣林剣ですか。
 複合術は難しいのにやりますね。
 しかし、身体が持たない。」
「何...が!?
 あ、あれ。。。?」
ゴボリッと大量の血を吐くミニマ。
耳や鼻からも血がでる。
「ガ...ハァッ...!!」
崩れ落ちるミニマ。
「まだ成熟していない貴方の身体では、
 複合術式に耐えられなかったのですよ。」
「そん...な...?
 私は...強くなったんだ!
 お姉ちゃんにも...勝った!
 だから、私は...誰にも負けないんだッ!」
「狭い世界ですね。 
 貴方はまだまだ子供。
 もっと精進なさい。
 これで今回の講義は終了です。
 -影縫縛。」
操影術よりも強固に影に縛られるミニマ。
「うぁッ」
「そこで大人しくしていなさい。
 先ほども言ったように某の任務はボザック殿を抹殺する事。
 貴方の抹殺は任務に入っていません。」
「うぁぁッ
 やらせないッ!
 ご主人様はやらせない!
 -黒炎!」
操影術と違い、影縫縛はビクともしない。
「仕方がありませんね。
 少し痛い目を見てもらいますか。
 -斬影陣。」
ミニマを中心に魔方陣が現れる。
そして魔方陣の中で影が全てを切り裂く刃と化する。
「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
「手加減はしました。
 それに魔族となった貴方だと暫くは動けないでしょうが、
 直らない傷ではありません。
 次に何かをするようだと障害と認識して、貴方を殺します。」

ボザックは愕然とした。
栞がミニマをまるきり子供扱いだったからだ。
トイの心臓を喰らって魔族となったミニマは強くなっている。
しかし、そのミニマを栞は子供扱いだった。
そして前には影狼。
ボザックは生きた心地がしない。
背後から栞の声がする。
「影狼、ありがとうございます。
 あとはボザック殿を抹殺するだけ。
 ご助力感謝します。」
『我は何もしていない。
 ただ、この小者が止まっていただけだ。』
「!
 しゃべれ...たのですか?」
『べらべら喋るものでもない。
 我は休ませて貰うぞ。』
「は、はい!」
ごろりと寝そべる影狼。
「さて、ボザック殿。
 覚悟していただきますよ?」
「クソッ
 何だってんだ。
 たかが人間の町一つ燃やし尽くしただけだろ。
 その程度で何故俺が殺されなきゃならねぇ?」
「そんな事は知りません。」
ピシャリと言い放つ栞。
「貴方が何をされようと、某の知った事ではありません。
 ただ、某が解っている事は、
 主様が「貴方を殺せ。」と命じた事。
 某は貴方を殺す。それだけです。
 それ以上もそれ以下もありません。」
「クハハッ
 なるほど、面白い。
 俺も黙って殺されはしねぇ。
 覚悟を決めた。
 やってやるぜ!
 -黒炎拳!」
「愚かな。
 弟子が弟子なら師も師ですね。
 あの娘は素質がある。
 もっと良い師をつけるべきです。
 そう、クラッセ殿に教えてもらうとよいでしょうね。」
正面から受けずに短剣でボザックの攻撃をそらす。
すれ違いざまにボザックの右足を吹き飛ばす栞。
「ガァァァァァァッ
 くそがッ!!
 (全然歯がたたねぇ...。
 なんだコイツ...気配は魔族じゃねぇのにこの強さッ)」
「真正面から、という心意気には感服いたします。
 しかし、何も考えずに真正面から攻撃と言うのはどうかと思います。」
黒炎で右足を再構成して立ち上がるボザック。
「(ヤツに勝つにはこの手しかねぇな...)
 仕方がねぇ、あまりやりたくないがそうも言ってられん。
 -黒炎装。」
ボザックの全身を黒炎が包む。
その姿はまさに炎の魔人だ。
「この法術は攻防一体の法術。
 俺の命も燃やす技だから使いたくないがそうも言ってられんしな。
 全力でやらせてもらう。」
「良い目です。
 それでこそ貴方を殺した箔がつくと言うもの。
 こちらも全力で殺して差し上げましょう。」
「-黒炎陣ッ」
「-斬影陣。」
法術が交差する!
力はやや、栞のほうが上のようだ。
影の刃がボザックに殺到し、吹き飛ばされるボザック。
「ぐへぁぁぁぁあぁ!?」
「油断しなくなった貴方の術は強くなっています。
 なかなか、やりますね。」
「クック...
 ハハハハハッ」
「?」
「今のままでやや俺が劣る状態だったな。
 なら、更なる力を出したらどうなる?」
「何を...言っているのですか?」
「クハハッ
 ミニマよ、俺の力の礎となれ!
 ハーッハハハハハッ」
「は、はいご主人様」
「まさかッ!?」
ドスゥゥッ
手刀でミニマの心臓である黒炎の核を貫くボザック
「クハックハハハハハハッ
 これで、俺はお前を超える。
 クハハハハハハハッ」
「ご...主人...さm...
 (ガクリ)」
身体に浮かび上がっている紋様が徐々に小さくなっていく。
「何という事をッ!!」
「さぁ、ミニマよ!
 お前のその力、俺の中で生き続けろ!」
ミニマの心臓だった黒炎の核を喰らうボザック。
「クハハハハハハハッ
 これで、俺はお前よりも上だ!
 クハハハハハッ
 -黒炎弾!
 -豪炎拳!」
気をとられていた栞は直撃を食らう。
「クッ
 うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「フハッ
 どうだこの力ッ
 ミニマの素体のよさもあるが力を使いこなす俺。
 さすがだぜフハハハハハッ!!」
「ご...主人...様...
 さ、流石です...。」
ミニマがボザックの力を目の当たりにして
死にかけながらも感嘆の声を上げる。
徐々に紋様が小さくなっている。
「おう、ミニマ。
 お前の力を食らったからな。
 ほれ、お前を圧倒したヤツもあのザマだ。」
火傷を負いながら栞が起き上がる。
「クッ
 あの...外道め!」
「ご主人...様...。
 また、力を私に与えてください...ませんでしょうか...?
 このままだと私は...」
「それは残念ながら出来ないな。」
「…ぇ...?」
「考えても見ろ、この力。
 お前に分ける必要があるか?
 もともと成長したお前を喰らい俺の力とするつもりだったしな。
 遅かれ早かれこうなってた。」
「…え...ぇ...?」
「まぁもうお前は用無しって事だ。」
「そん...な...
 ぁぁああああああああッ」
徐々に力が抜け、死が近づいてくる。
あざ笑うボザック。
火傷を負って今は動けない栞。
「カハハハッ
 さぁて、影狼は俺を無視してくれてるし。
 次の町でも滅ぼすか。」
その時怒気を孕んだ声が響く。
『痴れ者がッ。
 どこまでも腐ったその性根。
 我が牙を汚す必要もなし、と判断したまでだ。
 しかし貴様をこのまま放置すれば主殿の国に無用の血が流れる。
 今ここで、死ね!』
「なぁ!?」
影狼のいた方にボザックが振り向いた。
その瞬間。
ボザックは死んでいた。
首を吹き飛ばされたボザック。身体は死を理解しておらず暫く立ったままだった。
そして思い出したかのように黒炎が主の身体を焼いていく。
影狼は横たわったままだ。
なんと、影狼は咆哮だけで衝撃波を起し、ボザックの頭を吹き飛ばしたのだ...。
「影狼...」
「ご...ご主人様...?
 う...ぅ!?
 あうぅッ
 ヤツは師匠のッ!?
 あ...あ...私はおねえちゃんを!?
 ぅぁぁぁぁぁぁッ」
ボザックとのリンクが切れたミニマが正気に戻る。
しかしそのときには姉を殺し、今死に掛けている自分がいた。
そして...気を失った。
「ミニマ...と言ったか。
 哀れな。」
傷が再生し始め起き上がる栞。
『栞よ。
 その魔物の心臓を抉れ。』
「影狼?」
『核が二つあるはずだ。
 一つはあの娘に与えてやるが良い。
 そしてもう一つは、お前が取り込め。』
「!?
 とりあえず核を与えればあの娘は助かるのですね。
 そしてもう一つが某?」
『早くしろ。
 あの娘、紋様が消えたら死ぬぞ。』
「わ、解りましたっ。」
ボザックの死体から核を二つ取り出す。
一つをミニマの左胸に埋め込む。
途端に紋様が再び広がり、ミニマの顔に生気が戻っていく。
安堵して栞はもう一つの核を見つめる。
「何故、某に?」
『お前がまだ半魔だからだ。その核を取り込んで魔族になれ。
 そしてソナス殿を支えてやるのだ。
 お前も知っての通り、あの方は寂しがりやだ。
 半魔や人間のままだと先に死んでしまう。
 あの方は、お前たちと別れるのが嫌なのだろう。』
「主様...」
ソナスの気持ちを影狼から聞いて栞は核を取り込む。
そして、栞は完全な魔族へとなったのだ。

~続く~

次回は第3部後日談予定です。

しかし、前回パロディを入れたために今回、
栞がボザックの足を切り落としたときにこんなセリフを入れる予定でしたが自重しました。(笑

「どうされました?
 まだ足が斬られただけでしょう?
 黒炎の化身というのなら、早く足を再構成して立ち上がりなさい。
 さぁ、早く。
 でないとこのまま貴方の息の根を止めてしまいますよ?」
そう、ヘルシングの一場面ですね!

・・・自重してよかった(汗

では、次回もお楽しみくださいませ!
-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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