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双子の剣奴(その3)

前回では繭に取り込まれたミニマが堕ちる様子を少し描写してみました。
そして今回はどうなる!?

では早速ですがどうぞ!



黒炎によって燃え盛る「剣奴の町」でトイは気を取り戻す。
かなり長い間気絶していたようで町は黒炎によってかなり様変わりしていた。
「あ…あ…
 町...が...。」
自分の育ってきた町が今、滅びようとしているのだ。
だが、トイには今、呆然としている暇はない。
ミニマを助けるのが先決だ。
「ッ
 ミニマッ!?」
先ほどボザックにかなり吹き飛ばされたようだ。
ボザックと争っていた町の広場へと走る。
「ミニマ!
 今、助ける!」
ボザックがトイに気がつき、あからさまに嫌な顔をする。
「なんだ、お前か。
 生かしておいた意味を違えるな。」
「何を!
 ミニマは、助ける!
 -旋風斬!!」
「邪魔するなと言ったろう。
 -黒縛炎。」
トイの近くで燃えていた炎が蛇のようにトイに絡みつく。
「うぁッ!?
 な、何...これ!?
 炎!?熱く...ない!?」
「ミニマの目覚めまで貴様には邪魔はさせん。
 そのまま、大人しくしていろ。
 そう時間はかからん内にミニマは目覚める。」
「うぅ...
 くそっ!
 ミニマを...たった一人の妹を私は助けられないのか!?」
「フンッ
 それがお前の「本心」なのか?」
「!?
 どういう意味よ!?」
「言った通りの事だ。
 お前は「妹を助けたい」と言っているが、
 その本心は「私は強い。だから弱い妹を助けなければ。」と思ってるのじゃないのか?
 単なる「自己満足の正義感」だけでそういってるのじゃないのか?
 と言いたいだけだ。」
「そ、そんな事はないッ!
 わ、私は妹が...大切なだけ...だ」
「まぁ、ミニマがどう感じてたかのが重要か。
 目覚めまで待っていろ。」

黒炎の繭の中で生まれ変わりつつあるミニマ。
-ドクン、ドクン
「(ご主人様は私を解ってくれる...。
  私は、ご主人様の思いに答えるため、
  お姉ちゃんに...勝つ。)」
黒炎の力を体内に取り込み、ミニマは目覚めの時を待つ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方、ミニマの目覚めを待つボザックとトイ。
ボザックが呟く
「…遅ぇな。
 どうなってんだ。
 寝てるのかよ?」
「ミニマ...」
「俺が魔族になった時はすぐだったけどな。」
「っ!?
 ミニマが、魔族に!?」
「完全な魔族にはならないぞ。
 眷属になるだけだ。
 人間となんら変わらん。
 (最後の仕上げを終えるまでは、な。)」
「ふざ...けるな!
 お前は私の妹を何だと思っている!
 絶対ッ絶対殺してやる!」
「フン...
 また貴様の正義感か。
 反吐がでる。」
「ッ
 私は...」
「先と同じ押し問答になるだけだ。
 問答も面倒だから黙っていろ。」
「...一つ質問があるわ。」
「何だ?」
「さっきお前は「俺がまぞくになった時」と言ったわね?
 お前は人間だったの?」
「ふむ、ミニマが目覚めるまで暇だし話してやるか。
 そうだ。
 俺は昔人間だったのさ。」
「何故、魔族に?」
「クック...
 それを聞いてしまうか?
 クック...ハハハハハハハハッ」
「な、何を笑う!?」
「俺も!
 ミニマと同じ「優秀な兄」がいてなぁ!
 見返してやりたかったんだよ!
 いつもいつもいつも優秀な兄と比べられて、そりゃあ惨めなもんだったさ!
 だから!
 俺は俺を見下していた連中を見返してやるために単身で魔族と戦ったのさ!
 そして勝った!
 なのに!
 この町の連中は兄貴ばかりを褒めたんだ!
 魔族を倒し、町を救った俺でなく!
 最後にトドメをさした兄貴を褒め称えたのさ!
 その時なぜかは知らねぇ、ぶっ殺した魔族の心臓を食ってたのさ。
 そして、俺は今の「俺」になったのさ!」
「お前はこの町の出身だったのか!?
 それなのに、この町をこのように...」
「俺を否定する町なんざ燃やし尽くしてやって清々したさ。
 それに、この町には俺の知ってる奴は既にいないしな。
 気兼ねなく焼き払えたぜ。」
「お前は...悲しい奴だ。」
「(ビキッ)
 -黒縛炎。」
黒炎がトイを締め付ける。
「ガァッ
 アッァァァァァァッ!?」
「お前は俺の目的の為に生かされているんだぞ。
 そこを自覚しろ。」
黒炎の捕縛が緩む。
「ハァッ...ハァッ...」
「まぁ、もう夜だしミニマも寝てるのかも知れねぇな。
 お前も寝ろ。
 目的の前に死なれちゃ元も子もない。」
「私を活かす目的とは何だ!?」
「阿呆、そんな事言えるか。
 黙って寝てろ。」
「(何が目的かわからないが...
  今は休めるときに休んでおかねば。)
 解った、休ませて貰う。
 ただし...変な事はするなよ!?」
「お前みたいな育った胸に俺は欲情しない。
 安心しろ。」
「!?」
「誰にだって好みってのがあるだろ。
 黙って寝ろ。」

釈然としないがトイは眠り、夜は更けていく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日...昼過ぎになっても黒炎の繭からミニマは現れなかった。
「…一体どうなってるんだ?
 眷属作るの初めてだけどこんなに時間がかかるもんなのか...?
 (イライラ)」
「ミニマ...。」
「まぁ、良い。
 暫くは休戦だ。
 お前に死なれると俺の計画が狂っちまうんで黒縛炎も解除してやる。
 あと、飯も食え。」
干し肉等の食料が投げられる。
そして黒縛炎も緩む。
 「(今は...生き延びる事を最優先にしないと...)」
トイは食料をとり、今は体力回復を最優先にする。
「しかしどうやったら目覚めるんだ?
 ミニマは。
 呼びかけてみるか...?
 「ミニマよ。我が黒炎の配下ミニマ。目覚めよ。」
 …どうだ?」
-ドクンッ
 黒炎の繭に亀裂が入る。
「クハッ
 なんだ、呼びかけかよ!」
亀裂の入った繭から黒炎が立ち上る。
カッ
黒い光と共に繭から生まれ変わったミニマが立ち上がる。
「ククク、
 目覚めたか、我が配下よ。」
「ご主人様...。
 ありがとうございます!
 この素晴らしい力。
 今までになかった力を今は感じることが出来ます!
 これで、ご主人様に逆らうお姉ちゃんに勝つことが出来ます!」
トイが驚く。
「ミニマッ!?
 何を言っているの!?」
ミニマが冷ややかな視線でトイを睨む。
「ご主人様の恩情に報いず、仇で返すお姉ちゃん...。
 いえ、トイ。
 死を持って詫びなさい。
 今の私は、ご主人様から"力"を授かっているから今までとは違うよ!」
ミニマの言っている事が理解できない。
「ボザック!
 貴様ッ
 ミニマに何をした!!」
「!
 ご主人様を呼び捨てに!」
「ククッ
 ミニマ、待て。」
「は、ハッ」
「トイよ、教えてやろう。
 ミニマには本当の事を教えてやっただけだ。
 「お前の主人は誰で、力をお前に与えてやるのは誰か。」
 そう、全てをな!
 クククッ」
「そうよ、お姉ちゃん。
 いえ、トイ。
 私はご主人様にどなたが真の主なのかを教えてもらっただけよ。
 さぁ、今までの非礼を謝罪するのなら、許してあげるわ。」
「ッ
 誰が!そんなヤツに!」
「そう...残念だよ、お姉ちゃん。
 最後の更正のチャンスだったのにね。
 まぁ私は、トイ あなたを倒すことが目的だったから
 別に良いんだけどねウフフフッ」
禍々しい目で姉をゴミのように見る
「ミニマ...。
 あなたが間違った道に進んだ場合、
 それを正してあげるのも姉である私の役目ね。」
「何よ...偉そうに。
 そうよ、貴方はいつもそう。
 自分が正しいと思い込んで上から目線で私に命令をしてきた!
 その上から目線がずっと気に食わなかった!」
「あなたは、そう感じていたのね。。。
 実際に上から目線だったのかもしれない。
 だけど今のあなたは間違っている。
 それだけは私には解るわ。
 さぁ、あなたを助けてあげる。」
「ッ
 偉そうに!?
 ご主人様...
 今の私は加減できそうにありません...」
「構わん、やってやれ。」
「ハッ
 さぁ、トイ。
 貴方を倒すッ」

~続く~

あれれ...栞が間に合いませんでしたorz
次回は必ず、栞が登場します。。
お楽しみにしていただけたら!

-おしたり
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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