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魔人形、誕生

さて、前回は第2部序章。今回の話の軸になる魔王「繰り糸の道化師」が登場しました。
第一部で滅んだ聖王国、いや今は「深淵の国」での一コマでしたがいかがでしたでしょうか?

さて今回から、話は本題へと入っていきます。では、どうぞ!




「繰り糸の道化師」は「深淵の令嬢」の城から「目的のモノ」を入手して即座にある所に向かった。
そこは...高山の町。
そう、「怖いおじさんの人形師」がいる町である。
「繰り糸の道化師」は真っ直ぐと人形師の家に向かった。

「ハハッ、エラック、いるかい?
 約束どおりキミのお望みのモノを手に入れてきたよ!」
家の奥から筋骨隆々の男が出てくる。
「なんだ、この間の少年か。
 諦めずにまた来たのかい?」
「ああ、そうさ。
 ボクはとっても諦めの悪い男でね。
 キミの言っていた「モノ」を持ってきたんだよ。
 さぁ、これでボクにキミの人形を作ってくれるかい?」
「…ほほう。
 まず、「モノ」を見せてもらうかな?
 「モノ」次第によっては作ってあげるよ。」
「フフッ
 さぁ「これ」さ。」
「!
 …これは素晴らしい。
 この魔力の満ちよう、なんと素晴らしい題材だ。
 解った。キミへ私の傑作をつくってあげよう。
 私はこれから1週間ほど工房に篭る。
 1週間後にきてくれ。」
「フフフッ。
 解った、楽しみにしてるよ。」
「さぁ、今日はもう帰ってくれ。
 私は今から忙しい。」
「ハハハッ
 じゃあまた来週だね!」

-1週間後-
「エラック、いるかい?
 今日が約束の日だよ?」
「おぉ、少年。
 待っていたよ。
 この娘が私の今までの中での最高傑作に間違いない。
 どうだい?」
人形師エラックが指さした先には椅子に座る人形がある。
しかし、丸坊主ののっぺらぼうの人形だった。
「…(ピキッ)
 フフフ、冗談がキツいなぁ。
 なんだい、この未完成の人形は?
 ボクはこんな人形を見に来たんじゃないんだよ?」
「フッ慌てないでくれ。
 この人形はまだ、魂を起動していない状態なのだよ。
 君が、思うとおりの顔を起動するその時に決めてくれ。
 それがこの娘の顔となる。」
「へぇ、中々面白いじゃないか。
 どうしたらいいんだい?」
「この娘の額に指を当てて、模したい顔や姿を想像して魔力を注入してあげればいい。
 魔族の君ならば簡単だろう。」
「ハハハッ
 君はボクが最初から魔族だって気づいていたのかい。
 なるほど...こうするのかな。」
エラックに言われた通り、人形の額に指を当て、「深淵の令嬢」の顔・姿を想像して魔力を注入した。
人形が呼応して魔力を発し、輝き始める!
あまりの眩しさに繰り糸の道化師、人形師も目を押さえる。
カァァァァァッ
光が収まった後、椅子の上には少女が腰掛けていた。

エラックが感想を述べる。
「これは...美しい。
 素晴らしい容姿だ。」
「フフッそうだろう?
 しかし流石だね、エラック。
 キミこそ世界最高のドールマイスターだよ。」
「満足いただけたようで何よりだ。
 私もこんな素晴らしい素材に出会えてよかったよ。」

その時外からエラックを呼ぶ声がする。
「人形師エラック、いるかね?
 我々は深淵の国所属の巡回調査団だ。
 いるのなら出てきなさい。
 少し、伺いたい事がある!」
「…一体、何だ?」
「あぁ、そういえばキミ、通報されてたっけな。
 何か禁呪の事を知らない子供が恐れていて、国に調査依頼をしていたよ。」
「なんだと...?
 何のためにここの町長や寄り合いに金を握らせていると思っているんだ。
 役に立たんやつらだ。」
「ハハッ
 まぁ、面白そうだし、この娘の起動実験に使わせてもらわないかい?」
「フッ、それは面白そうだな。」
「さて、人形よ起きるんだ。
 その力を見せてやれ?」
人形の娘の目がゆっくりと開く。
「…ここ、は?」
「ハハハ
 ここは高山の町。
 この隣のガチムチ筋骨隆々の男はエラック。君を作った男さ。
 そしてキミを起動させたのはボク、そうだねぇ、スペンドルと呼んでおくれ。」
「わかり...ました。
 スペンドル様にエラック様ですね。」
「フフフ
 そうそう。
 さて、起きたばかりで申し訳ないんだけど、早速仕事を頼みたいんだ。」
「なん...なり...と。」
「今、この建物の外に”敵”がいるんだ。
 男が2人、女が1人、かな。
 邪魔だから男は殺して、女はキミが味わっちゃいな?
 気持ち言いよ~?」
「かしこまりました...」

ドンドンッ
扉を叩く音がする
「エラック!
 中から話し声が聞こえるぞ!
 早く扉を開けなさい!」

ガチャリッ
「お待たせしました、来客中でして。」
エラックが扉を開ける
「エラックさん、で間違いないでしょうか?」
3人の内で最も若い少女騎士が確認を取ってくる。
「はい、間違いがありませんが。。。
 まぁ、立ち話もなんですし、中へどうぞ。」
「そうですね、では失礼をして。」

3人がそろって中に入った所に人形が近付いて行く。
「な!?」
「ま、魔王さm…グフゥッ!?」
「ゴフッ」
「え...。
 えぇ!?一体何が!?」
何と、男の騎士二人が互いに刺し合って絶命している。
部屋の奥から少年が現れる。
「やれやれ、余計な事を言わないでくれよ。
 これからって時に水を差すのはどうかと思うよ?
 ハハハッ」
少女騎士が身構える
「あ、貴方は何者ですか!?
 我々を深淵の国巡回調査団としっての事ですか!?」
「ん?
 ボクの事なんてどうでもいいでしょ?
 それにキミが深淵の国巡回調査団と知った上でだよ。勿論。」
「な、何が目的でこのような真似をするのですか!?」
「ん~?
 言わないとわからないかなぁ?
 勿論「楽しいから」に決まってるじゃないかぁ」
(この人は...危険だわ。
 一旦離脱して出直すしかないわ!)
「転移符!」
「ああ、それは駄目だよ。」
少年に指さされて少女騎士の身体は自由を失う。
「な…なに...?
 身体...が動...かない!?」
「さぁ、キミの出番だよ?」
「かしこまりました。」
銀髪の少女が迫ってくる。
何だろう。。。何かとても無機質なような?

「まさか、彼女は人形なのですか!?」
「ハハッよく気がついたね。
 そうだよ、この娘は人形さ。
 そしてキミはこの娘がより人間のようになるための資料なんだよ。
 さぁ、その身を捧げてもらおうかな?
 フフフ、ハハハハハ!」
人形の少女が迫ってくる。
「さぁ、怖くありませんから。」
少女の口付けを受ける。
その跡が何かむず痒い。
「ぅぅ...?
 あぁぅ...」
「へぇ、あの人形、法術を使っているね。
 あれは-「魔性の口付け」じゃないか。
 面白いね。ハハハッ」
口付けをされた所からじわじわと疼きが広がっていく。
何箇所も口付けされるうちに身体には力が入らず、人形の少女の成すがままになってしまっている。
これ以上されると、もう私は壊れるかも知れない。
しかし、心のどこかで壊して欲しいと願っている自分もいる。
「あ…ぁ...
 もう...もう、やめて...。
 このままだと、私が…壊れてしまう...」
「ハハハ、何言ってるんだい?
 キミを「壊す」のが目的なんだから、諦めて壊れちゃいなよ。
 さぁ、トドメを指してあげると良いよ。」
「解りました。
 さぁ、幸福の世界へ。」

「やッ...嫌ぁぁぁぁッ
 ンッ!?
 ンンン~~~~~!?
 ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
人形の少女にディープキスをされた少女騎士。
声にならない叫びを上げた後は断続的に痙攣している。
「ア...ア...ヒモチ...ヒモチイヒィ...」


「これで、宜しかったでしょうか?」
「ハハハッ!!
 よくやったよ!
 フフフッハハハハハハハ!!!」
「なんて、美しいんだ。
 この娘は間違いなく私の最高傑作となるだろう!」
「フフフッ
 そうだ、キミの名前はユニコ。
 次からはそう名乗りなよ!
 ハハハハハハっ」
「私の名は...ユニコですね。
 解りました。」

アハッアハハハハハハッ
「高山の町」に「繰り糸の道化師」の笑いが木霊する。

~続く~

いかがだったでしょうか?
今回の記述で、魔王「深淵の令嬢」は見事な銀髪である事が解りました。
今後の展開もお楽しみにしてくださいませ!
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プロフィール

忍足誠

Author:忍足誠
厨二病真っ只中。 ラノベを読んだり、SS書いたりして日々自堕落に生きてます。 魔物娘・悪堕属性大好き。 こっそりオーディオ属性あり。
なお、アイコンは左藤空気先生より使用許可をいただいております。
Twitterアカウント:M_oshitariです。

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